「たけとり家」ではキッチン換気扇のフィルターにスターフィルターという内部フィルターが使い捨てできるアルミ製の枠を使用しています。以前、このブログでご紹介しました。
参考のブログはこちら:【使い方】換気扇掃除からみんなを開放するスターフィルターの取り付け方の巻
内部のフィルターを使い捨てにできるので油汚れでギットギトの金属製フィルターを台所用洗剤で定期的に洗浄する必要がありません。効果は上の写真のように効率的に料理で発生する排気の中から油分を分離できます。ちなみに、上の写真で2ヶ月程度の使用です。
純正のフィルターはガラス製で不燃物となっており、安全性の高いものですが「たけとり家」のキッチン換気扇のフィルター部は火元から100cm以上離れているので必ずしも不燃物の材質を使用する必要がありません(この件は都道府県などが定める火災予防条例に定められており、後ほど詳しくご説明いたします。)
そういった理由で格安なポリエチレン製の不織布フィルターを検討してみることにしました。家庭のキッチンを掃除してきれいに保っていくことは火災予防に大きな効果があります。
それではご紹介スタート!
スターフィルター互換フィルターを買ってみた
スターフィルターの互換フィルターとして使用可能な感じのフィルターとしてビーワンショップさんの「難燃性不織布フィルター」があります。こちらのフィルターは本来可燃物であるポリエチレン製の不織布に難燃処理をしてあり、燃えにくくなっているそうです。
「難燃性不織布フィルター」をひとまず、アマゾンで購入してみました。
ダンボールにきれいに包装されて届きました。枠にはめて使用するフィルターなので折り目などがついて油を含んだ空気の流れが逃げてしまっては効果が半減してしまうのでしっかりと配送してもらえるのはいいポイントです。
早速、スタフィルターの枠にとりつけてみます。
フィルター枠に装着
フィルター枠にはめようとしたところ若干フィルターのほうが大きいサイズのようです。このまま枠にはめても使用できそうですが、押し込んでセットして隙間ができてしまっては排気が漏れてしまい、効果が半減してしまう可能性があるので若干(縦横3mmづつくらい)切り取ってセットすることにしました。
装着するとこんな感じです!横幅はもう少しカットしてもいいかもしれません。ポリエチレンの不織布なので切るのは簡単です。フィルターのサイズは測ると表示通りですので、フィルター枠の個体差なのか、フィルター枠の外寸でフィルターを買ってしまったからなのかわかりませんが、小さくて隙間が出るよりはいいのではないでしょうか。
互換フィルターも普通に使用できます
実際に使用してみると、純正のガラスフィルターと同じように使用できます。排気が弱くなったり、油汚れがすり抜けたりすることはないようです。ガスコンロから一定の距離を保てる場合はランニングコストも抑えられるので使用を考えてもいいのではないでしょうか!
消防法上の注意
家庭内のキッチンも火災を防ぐために各都道府県などが定める火災予防条例でルールが決められています。実は家庭内の火災原因第1位はガスコンロ周辺が火元のケースです。
ガスコンロ周辺の火事を防ぐことは家庭内の火事発生源を大きく減らすことにもつながります。ガスコンロ周辺のルールで特に気をつけれなければならい点は以下の3つです。
- 揚げ物調理をするコンロは、調理油過熱防止装置を設けること
- コンロの近くに燃えるものを置かないこと
- キッチン換気扇、コンロとその周囲は定期的に清掃すること
1.揚げ物調理をするコンロは、調理油過熱防止装置を設けること
過熱防止装置とは鍋などの温度が設定温度以上になると火を自動的に消してくれるガスコンロの装置です。最近のガスコンロはある一定以上のグレードになるとついている機能です。
揚げ物をご家庭内でするよというご家庭は過熱防止装置のあるガスコンロを使用しましょう。
2.コンロの近くに燃えるものを置かないこと
コンロ近くに燃えるものを置かないことは火事を防ぐ上で非常に重要です。火事を防ぐ方法として重要な要素が3つあります。この3つの要素すべてが欠けたときに火事は起こります。逆に言えば、1つでも要素を満たしていれば決して火事は発生しません。
1つめは火元を作らないことです。引火源となる火元がなければ火事は発生しません。しかしガスコンロを用いる限りは火元となる火を使わざるを得ないのでこれを無くすということは非現実的です。
2つめは物が燃えるために必要な酸素を遮断することです。酸素は我々が生きていくために必要な呼吸で必要な大気中に常に存在します。火事が発生したときに消化器や消火設備を用いて局所的に酸素を遮断することは可能ですが絶えず酸素を遮断することも私達にとって非現実的です。
3つめは可燃物を火元に近づけないことです。燃えるものが火の近くになければ火事は発生しません。これは我々が日頃注意することも可能です。火災予防条例では火元から可燃物は100cm以上離すことが定められています。
今回ご紹介のキッチン換気扇用のフィルターは燃えにくい難燃処理をしているようですが不燃物ではありません。ご使用の際は、ご自宅の換気扇のフィルター部が火元から100cm以上離れていることを確認してから使用しましょう。
3.レンジフード、コンロとその周囲は定期的に清掃すること
ガスコンロとキッチン換気扇は定期的に清掃を行うことによって、火災の原因となる可燃物や引火性物質を火元から取り除かなければいけないルールとなっています。これらの汚れを放置しておくことは火災原因の3つ目の要素となっている可燃物を火元近くに置かないということにつながります。
キッチン換気扇のフィルターを定期的に交換し、清掃を行うことは定期的なフィルターの交換を実施することで実現できます。消耗品であるフィルターは定期的なコストがかかってくるものです。できるだけ低コストで効果的なものを使用したいアイテムです。
低コストと効果的という視点で見ると今回ご紹介のビーワンさんのフィルターは非常におすすめなアイテムとなっています。
まとめ
- 「たけとり家」で活用しているキッチン用換気扇フィルターに使用している交換フィルターを安価互換品みつけて使用していました。
- 都道府県などが定める火災防止条例によっては使えないこともありますが、火元から一定の距離が保てる場合はランニングコストを抑えられるので使用をおすすめします。
- キッチンのガスコンロまわりやキッチン換気扇周辺の油汚れを定期的に清掃することは一般家庭で生じる火災の原因を取り除く意味でもとても重要です。油汚れを掃除して火災を予防しましょう。