最近、語学力がなくても日本から簡単に利用できる海外通販や実店舗を持たないグローバルブランドが人気です。その中でファッション分野や雑貨の販売などで注目されているサービス4選をこのブログでは紹介します。
海外通販になれていない方は安い理由がわからなくて「詐欺なんじゃないの?」とか「支払いは安全なの?」とかなんとなく不安に感じることもあるのではないでしょうか。
今回の記事ではその理由をキチンと説明してみました。会社の仕組みとか、物流の基本とか、マーケティングの取り組みとか基礎知識がある大人向けの内容となっています。
あわせて各サービスのポイント還元、クーポン割引、支払いや物流への取り組みについてまとめています。この機会に自分にあった激安海外通販を見つけてみてはいかがでしょうか?
それではご紹介スタート!
それぞれのブランドをまとめた表を作りました
ブランド・サービス名 | 業態 | 実店舗 | 発送 | 製品産地 | ポイントサービス | クーポン割引 | 決済方法 |
SHEIN (シーイン) | ファッション ブランド | ショールーム有 | 中国の物流拠点から | 中国製がメイン | あり | あり | クレジットカードカード類 PayPal コンビニ決済 |
Aliexpress (アリエクスプレス) | 中国海外向け通販サイト | 日本国内には無し | 各ストアの自社・提携先拠点 | ほぼ中国製 | なし | あり | 日本国内からの使用で メリットがあるのは クレジットカード類 PayPal |
Qoo10 (キューテン) | ebayの日本向けサイト (ebayは米国の全世界向け 通販サイト) | 無し | 各ストアの自社・提携先拠点 | 日本製・海外製色々ショップ次第 | あり | あり | クレジットカード類 コンビニ決済 キャリア決済 PayPal ネットバンキング おまとめ翌月払い 専用プリペイド |
wish | アメリカ発のプチプラ 海外通販サイト | 無し | 各ストアの自社・提携先拠点 | 中国を含むアジアが生産の中心 | あり (決済充当不可) | あり | 日本からの利用で メリットのあるのは クレジットカード類 PayPal |
いま日本で注目されている海外通販といえばこの4つ。それぞれに特徴があって得意な分野も違います。
たとえばSHEINは海外通販じゃなくてユニクロみたいなファッションブランドだったりします。wishはプチプラが得意なネット版3coinsだったり。日本にあるリアル店舗・ブランドを当てはめて見れば特徴をつかみやすいはず。
それぞれのブランドやプラットフォームを使いこなして皆さまも世界中からお得に買い物をしてみるのはいかがでしょうか?
SHEINとは
SHEINはユニクロやZARAと同じファッションブランドです。「シーイン」と読みます。2022年12月現在、世界150カ国以上に展開していて売上高はユニクロより大きいのグローバル企業です。
もともとは中国企業で「シーイン」は漢字で「希音」と書き、商品のほとんどは中国で生産されています。
商品の販売はネット上で行い、実店舗を持たないビジネスモデルで展開しています。扱う商品は衣類だけにとどまらず、生活雑貨や化粧品などバリエーション豊かです。
SHEINの安さのポイント
SHEINの戦略は調べてみると、コスト削減や合理化の工夫を色々しています。日本の市場は諸外国と違って個性的です。日本市場の特徴と自分たちの合理化の仕組みをうまく適合させているのが特徴となっています。シーインが丹念にマーケティングした苦辛の跡が見て取れます。
端的に言えばかなり真剣に仕組みを考えています。アイデア勝負ではありません。自分たちの成功体験の押しつけでもありません。
一つひとつを確認していきましょう。
【SHEINの安すぎる秘密】物流の側面から
ユニクロやZARAは実店舗とネット販売の両方を展開し製品販売しているメーカーですが、SHEINは基本、ネット販売のみで展開しています。
唯一、期間限定で大阪・心斎橋に、常設で東京・原宿に実店舗のショールームをオープンしました。このお店も実際に販売を行っているわけではなく「ショールーム」な事がポイントです。試着だけが可能で商品は実店舗で購入できません。ショールームにある商品見本のQRコードを読み取り、ネットで購入します。その後、自宅に送られてくるシステムです。
ここがSHEINの低価格戦略実現のポイントです。実店舗を運営するわけでもないので店舗の運営費、店舗運営にかかる物流費および人件費が一気に削減できます。実店舗好きの日本市場に合わせてショールーム運営という折衷案もいいとこ取りでうまく考えられた戦略です。
商品の配送に関しては日本向けの製品に関しては中国国内に物流拠点を置いています。さらに日本国内にも専用の受け入れ拠点を設けているようです。日本国内の発送は国内の宅配便業者などが担っています。
これが海外通販サイトでありながらアリエクやQoo10より品物が早く届く秘訣です。おおよその期間ですが注文から5〜10日程度で届くのが一般的です。ちなみに輸入品にかかるすべての関税などはSHEINが負担するとの記載がwebサイトで確認できました。
実態は個人輸入の海外通販となんらかわりはありませんが、法律上・契約上は輸入品の国内販売なのでしょう。所有権がSHEINから買い手に移動するのが国内発送時ということです。
アメリカ向けの場合も意図的にアメリカ国外に物流拠点を置いています。個人輸入のテイをとり意図的に関税がかかるのを避けているようです。それぞれの国によって関税がかからないように仕組みを考え対応していることが見て取れます。
関税を意図的に逃れることに忌避感を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、現状の仕組みをうまく利用した取り組みで脱税ではありません。また反保護貿易という観点から私達が従前より目指してきた包括的な目標には合致したものです。
日本の産業は代理店や卸業者など、大して役に立たない中間業者が通り口銭をとっています。そのためコストが下がらないという構造的問題を抱えていることも事実です。こういった問題に一石を投じるシステムなのではないでしょうか?
【SHEINの安すぎる秘密】包装に関して
包装に関してもSHEINはコスト削減に積極的です。運営会社のwebサイトに記載している内容ですが、環境保護のため簡易的なポリエチレンのパッケージで発送して省資源化を実現していますとのこと。
包装資材の削減にももちろん寄与する方針ですし、容積が小さくなれば物流コスト削減につながります。SHEINの本当の目的は包装にかかる経費を削減して合理化を図ることなのです。
しかし副次的にエネルギーコストの削減にも寄与しており、環境保護と合理化がリンクするパターンです。
【SHEINの安すぎる秘密】製品製造に関して
製品製造に関してSHEINは自社工場などの設備を所有している訳ではなさそうです。生産は協力工場に委託もしくは他社製品を購入しているはず。公式ホームページには1回の生産につき100〜200個からのオンデマンド生産が可能としています。
もともと服の材料となる生地の生産は大量印刷大量消費が基本です。インクジェットプリンターなどの新たなテクノロジーを採用することによって多品種少量生産が可能になります。シーインの多品種少量生産は生産技術の技術革新によって可能となったビジネスモデルです。
オンデマンド少量生産品と実店舗を持たないで物流拠点を一ケ所にまとめるによりセールや廃棄に回る商品を減らし/無くしコスト削減を実現しています。
SHEINのポイントについて
SHEINに会員登録すると100ポイントが付与されます。その他、買い物、レビュー投稿、サイトにチェックインしたりコンテストに参加したりするとポイントが付与されます。ポイント付与を重視する日本市場を意識したサービスです。
ポイントを 貯める方法 | ポイント付与タイミング | 付与されるポイント数 |
会員登録をする | プロフィールページでメール確認 | 100ポイント |
買い物をする | 商品お届け確認時 | 1ドルにつき1ポイント |
商品レビューを書く | SHEIN担当者レビュー承認後 | コメントを投稿 5ポイント 写真付きのコメント投稿 10ポイント サイズ情報に関するコメント投稿 2ポイント |
コーデコンテスト に参加 | コンテススト終了時リーダーボードの トップ12はポイントゲット | Editor’s Pick/Editor’s Favoに 選ばれると追加ポイント |
ショーのコンテスト に参加 | 与えられたテーマに基づいた投稿 投稿がSHEIN編集部の特集記事に選ばれる | 5ポイントゲット 50ポイントゲット |
SHEINライブを見る | ライブストリーム中にランダムに配布 | |
日常のマーケティング活動 | SHEINが開催するポイント関連の 活動に参加 | ルールに沿ってポイント報酬をゲット |
ポイントプログラムの概要をまとめてみました。買い物でのポイント付与率は1%で、100ポイント貯まると買い物の際に1ドル分の支払いに充当できます。
レビューやイベントでのポイント付与に力を入れていてサービスの利用や関連サービスの契約でポイントが加算されていく日本のネット通販のプログラムとは一味違っています。
レビューの投稿やコンテストへの、参加で付与されるポイントが今の10倍ぐらい多くなれば面白い取り組みになるはずです。
SHEINのクーポン割引について
SHEINではサイトにアクセスしたときのトップページなどで割引のクーポンを配布していることがあります。また、初回利用限定の割引クーポンなども配布しています。
一定額以上の支払いで利用できる条件付きクーポンですがブラックフライデーや独身の日などイベントごとに配布されます。また、商品を購入したあとにもクーポンを配布されることがあるので、割引クーポンを持っていないときは何回かに分けて購入するのも手です。
ちなみに配布されるのは支払いのときにクーポンコードを入力して割引適用を受けるタイプのクーポンです。
SHEINの日本語対応について
サイトやアプリはもちろんのこと問い合わせも全て日本語で対応しています。
世界中に展開しているグローバルブランドですが、買い手との窓口はローカライズさせる戦略を採っているSHEINは日本語対応もバッチリ合わせてきます。
実際のところは海外通販ですが、買い手はそれを意識することなく日本のネット通販でするのと同じ感覚で買い物が出来ます。海外通販のイメージで皆さんがもっているトラブル時に大変な思いをしそうというデメリットを感じさせることがありません。
SHEINの支払い方法は?
SHEINでの支払いは国際ブランドのクレジットカードカードやプリペイドカードなどで支払いがでします。
プラスしてPayPalやコンビニ払いが可能です。コンビニ払いが可能なのは日本の市場を意識していて利便性が高くなっています。
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- オンライン決済(PayPal)
- コンビニ支払い
残念ながらPayPayや楽天ペイなどの日本でシェアの高いオンライン決済や翌月おまとめ払いサービスなどは利用できません。支払い関連はzozoや楽天市場など日本のサービスの方が優れている点です。
Aliexpress(アリエクスプレス)とは
アリエクスプレスは中国のIT企業集団アリハバが運営する中国国外向けネット通販事業です。日本で言えば楽天市場とかYahoo!ショッピングとかに似た形態です。
そのためアリエクスプレスは自分たちの製品を持ちません。ネット上の店舗スペースを個々の商店、メーカーやブランドに提供することによって収益をあげています。流行りの言葉でプラットフォーマーと言われる業態です。
アリエクスプレスが扱う商品はありとあらゆるものを扱っています。食品、家電、工具、カー用品やファッションと多種多様です。私が購入経験のあるジャンルでいうとファッション、文房具、パソコン用品、カー用品、カメラ関連やキッチン関連とほんとなんでもです。
アリエクスプレスが提供するサービスはサイトの他に支払い、配送や、トラブル時の対応ツールなどです。買う人・売る人の双方に便利なツールが用意されています。
また全く異なる視点の話ですがアリババ創業者のジャック・マー氏は最近、中国政府に反対的な立場をとっています。そのため2022年12月現在、東京に住みビジネスに関する指揮を取っていると言われています。中国政府が民主化する方向を応援したり、人権侵害を止めさせたいと思うなら中国政府に反対的スタンスをとるジャック・マー氏を間接的に応援するのも一つの手なのではないでしょうか?
Aliexpress(アリエクスプレス)の安さの秘密は?
海外通販で一番安く購入できるサイトといったらやはりAliexpress(アリエクスプレス)でしょう。このコスト競争力はどのようなポイントを源としているのでしょうか?詳しく探っていきたいと思います。
【アリエクスプレスの安すぎる秘密】ビジネスモデルの側面から
アリエクスプレスで販売されている商品は格安の商品が大部分です。この安さの秘密は「競争」と「薄利多売」です。アリエクのショップの大部分は製造販売を行っているメーカーでもなく、小売販売をしている商店でもありません。
ドロップシッピングと言われる手法で販売を行っている個人/業者です。ドロップシッピングとは実際に在庫を持っているメーカーや商店と契約して通販サイト上で消費者との窓口となり販売を行うビジネスモデルです。ネット通販上の代理店もしくは取次店みたいな存在といってもいいでしょう。
メーカーや卸売業者はドロップシッピング業者にサイトの運営や顧客対応を任せています。彼らはそのためネット通販に関係する投資を行わなくて済み、自分たちの製品のコストダウンに注力できます。さらにこのドロップシッピングを行っている人たちがたくさんいることによって競争原理が働き、私達消費者は格安で商品を購入できるのです。
【アリエクスプレスの安すぎる秘密】物流の側面から
アリエクスプレスで商品を購入するとストアもしくはドロップシッピング提携先から商品が発送されます。ストアや商品によっては無料配送の場合もありますし、数百円程度が必要な場合もあります。
SHEINと違って商品の所有権は支払いをした時点でストアから買い手に移ります。アリエクスプレスで購入した商品は海外通販の個人輸入ということになります。関税に関してはアリエクスプレスで購入するものが1件16666円以下は基本的に無税ですのであまり高額な商品を買うとき以外、あまり気にする必要はありませんが革製品やニット製品を購入する場合は関税がかかりますので注意が必要です。通関時に連絡が来た場合は、関係法規に則り税金を収めましょう。
アリエクスプレスでの商品発送の主体はストア側です。アリエクスプレス運営側はデリバリーのサービスを提供していますが、どの配送方法を選択するかはストア側の提示と買い手側の選択によります。多くのケースで用意されている配送方法は下記の通りです。
- Aliexpress standard/premium shipping
- Cainiao Super Economy Global
- Seller’s Shipping method
- DHL/UPS/Fedex
- EMS
Aliexpress standard/premium shipping
アリエクスプレス運営側が用意してくれている発送サービスです。スタンダードとプレミアムがあり、その中でも追跡サービスがついていたり、いなかったり、また商品によって”for special goods”というグレードがあったりで数グレードあるようです。スタンダートは送料無料〜数百円の場合が多く、追跡サービスを選択してもプラス数百円の送料となるサービス形態です。
実際の配送はアリババグループの物流会社であるCainiaoや中国郵便のサービスが使われてたりします。
Cainiao Super Economy Global
アリババグループの運送会社であるCainiaoの発送サービスを選ぶことも可能です。ストアによってはこちらのほうが送料が安い/無料のケースもあります。Cainiaoのサービスでは荷物の追跡は日本国内の拠点に入るまで可能です。国内に入ってからは通常郵便と同じ扱いでポスト投函されます。通常は注文後、2週間〜1ヶ月ほどで到着します。
Seller’s Shipping method
お店におまかせという発送方法を選べるストア/商品もあります。多くの場合がCainiaoや中国郵便、Yanwen ExpressやSunYou Logisticsといった中国民間企業を利用して発送されます。
Yanwen ExpressやSunYou Logisticsでの発送は追跡無しや中国国内までの追跡のことが多い方法です。追跡機能の有無で何種類かサービスがあります。
Aliexpress standard shippingyやCainiao Super Economy Globalの場合も同じなのですが、日本に荷物を送るとき無料配送や格安配送の場合、コンテナがいっぱいになるまで中継地点に留め置かれる混載便のようなサービスを使っているようです。そのため中継地点で荷物が数日間滞留することがあります。最近は遅くとも注文から1ヶ月以内に配送されることがほとんで、早いときは2週間位で手元に届きます。
DHL/UPS/Fedex
DHL、UPSやFedexは国際的に事業展開している運送会社です。日本で言えばヤマト運輸や佐川急便みたいな感じです。商品の追跡はもちろん可能ですし、日本国内の税関で日数を取られなければ1週間ほどで到着します。この場合、送料は数千円程度となります。
中国でなければ購入できない高額商品をアリエクスプレスで購入する際は検討したい配送方法です。
EMS
EMSは国際スピード郵便のことで大きさによりますが10〜30ドルほどの送料で発送できます。日本国内では法律的に取扱を優先されており、通関もスピーディーです。国際間でやり取りする書留郵便の扱いとなっています。
荷物の追跡もすべての区間において可能となっています。受取は国内の書留と同様にサインもしくは押印が必要です。
また、荷物の保証も付帯しており高額商品を発送してもらうには適切な方法です。
その他包装や製造方法
アリエクスプレスで販売されている商品の包装や製造方法に関してはポリシーがあるわけではありません。それぞれのストアがコストダウンに個々に取り組んでいます。
一般的傾向として言えるのですが中国の企業は日本に比べて圧倒的に合理化が進んでいて無駄な包装や製造コストはかけません。その結果として品質管理などが損なわれ品質が安定しないという面もあります。しかしコストダウンにつながっている側面も否定できません。
特に包装などは品物にもよりますが、10cm角ぐらいの封筒に入ってカバーレター無し、納品書無しで届きます。日本なら考えられませんよね?でも、それが安さの源です。個人的に使用するなら私は「有り」だと思います。
Aliexpress(アリエクスプス)での日本語対応
サイトは日本語に対応していますが、全て自動翻訳です。商品の説明などもすべて自動翻訳されています。不自然なところは若干ありますが、意味を誤解することはほとんどありません。
買い手は全世界にいるのでレビューはありとあらゆる言語で書かれていますが、すべて日本語に自動翻訳してくれています。英語以外の外国語は理解できない私にとってはとても助かる機能です。
ストアに質問があったりしてやり取りに、使うメッセージボードも自動翻訳が使用できます。主語と述語をしっかり書くなど工夫して日本語を書き込めば比較的使える機能のようです。
Aliexpress(アリエクスプレス)のクーポン割引について
アリエクスプレスのプロモーションとしてクーポン割引を実施しています。オフィシャルのサイトでクーポンを配布していて、独身の日やブラックフライデーなど世界の販売イベントにあわせて色々なクーポンが提供されます。
クーポンの形態はショップクーポンがメインで、いくら以上お買い上げで何パーセント値下げという形式のものが多い印象です。
お会計から全体を割引してくれるクーポンもありこちらの場合はお会計時に適用の有無を聞いてくれます。
Aliexpress(アリエクスプレス)の支払い方法は?
アリエクスプレスでの支払い方法は以下のとおりです。日本から支払う場合クレジットカード(デビットカード・プリペイドカード含む)払いとPayPal以外はメリットが無いので特別なケースを除いては考慮に入れなくてもOKです。
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- PayPal
- 電信送金(海外送金)
- Webmoney
- Western Union
クレジットカードはJCBも含めて使用できます。プリペイドカードも普通に使用できます。私は海外通販の支払い用にスマホアプリからクレジットカード経由でチャージできるプリペイドカードを使用しています。この組み合わせで支払いができなかったことはありません。
昨年くらいから取扱が開始したのが品物が届くまでアリエクに支払いを待ってくれる決済代行サービスのPayPalです。PayPalの支払いにはクレジットカードに加え、ネットバンクが使用可能なので日本のネットバンクの使用が間接的に可能となっています。
その他の支払い方法については軽く説明しておきます。
電信送金(海外送金)
電信送金とは国際間の銀行振込です。銀行口座があれば送金は可能ですが、送金時間がかかることや手数料が高額なことが特徴として挙げられます。
個人が海外通販で買い物の際に支払い方法として選択するメリットはあまりありません。
Webmoney
アリエクスプレスで使用できるWebmoneyはauペイメント株式会社が運営している電子決済サービス・電子マネーとは異なります。
ロシアを中心として使われている電子決済サービスで銀行口座を持つことがメジャーではないロシア国内で人気の高い決済方法となっています。
アリエクスプレスの口コミを確認してみるとよくわかりますが、ロシアのユーザーがかなり多い印象です。このため使用されている決済方法となっています。
2022年現在でロシア国内をメインターゲットとしている電子決済手段を日本国内から積極的に利用する理由は無いでしょう。
Western Union
Western Unionとはアメリカに拠点を置く国際送金事業者です。約170年の歴史があり、元々は通信会社でした。
アリエクスプレスでの支払いの場合、手数料がかかりドル建ての支払いしか出来ず、レートも割高なようです。
個人の海外通販決済に使用する積極的理由は見当たりません。
Qoo10とは
Qoo10はeBayの関連会社が日本で展開しているネット通販のサイトです。eBayとはネット通販とネットオークションをあわせたようなアメリカのサイトです。日本でいうYahoo!ショッピングとYahoo!オークションをあわせたような運営形態となっています。
eBayは世界に向けて世界中のありとあらゆる製品を販売しています。以前からアジアで生産された商品を海外通販で購入するときには利用されていました。ただもともとはアメリカ国内向けなので英語が多少わからないと使いにくいのが実際のところです。
Qoo10は日本向けに日本語対応してアジアを中心とした海外製品を販売しているネット通販サイトです。価格はeBayのほうが若干安めでトラブル時に英語対応が苦になるかならないかで選べばいいのではないでしょうか。
ちなにみQoo10経由でeBayでの販売商品も購入できますがQoo10の代行購入なので手数料がかかり割安感はあまりありません。私はQoo10は使ったことはなくeBayを使用しています。
Qoo10の安さの秘密とは?
Qoo10が他の国内ネット通販や今回紹介した海外ネット通販と差別化している点はどこにあるのでしょうか?Qoo10はebay運営会社の日本国内関連会社が運営していることもあり、ebayでは振り向いてくれなかった日本国内の顧客をターゲットにしていることがポイントです。
ビジネスモデルやQoo10がターゲットにしている顧客層を掘り下げてみましょう。
【Qoo10の安さの秘密】ビジネスモデル的側面から
Qoo10の優れている点は海外通販に抵抗を感じている層や初めて利用する層にも違和感や不安感が無いように言語のハードルを下げたことにあります。日本語で海外通販を利用できるのはQoo10だけのメリットです。実際、ストアの多くの部分はドロップシッピングや物販を行っている日本語を母国語とする人たちになります。
上の図のように海外通販でお得なプチプラ商品を買いたいけれども英語でやりとりしたり、海外のサイトにクレジットカード情報を入力したりすることに抵抗を感じる層が国内には一定数います。そういった購買層にQoo10はぴったりはまりまた、他のサービスのアプローチが手薄だったエリアでもあります。
物流面では特に目立ったことは無いですが、ストアの中には国内に在庫をおいて販売を行っているケースも多いようで使い勝手は海外発送品と比較するととてもいいです(だったら国内ネット通販利用すればいいじゃん?っていう意見ももちろんあります)。
他のネットショッピングサイトと異なるところは割引セールをたくさん開催していてセールで割安感を演出するビジネスモデルです。
【Qoo10の安さの秘密】共同購入という仕組み
Qoo10の他にない特徴として「共同購入」があります。共同購入とは買い手が一定数集まった場合に販売される仕組みです。ストアがメーカーや卸売業者にMOQ(minimum order quantity)を設定されていることを逆手に取ってイベントにしてしまう面白い仕組みです。
ストアは商品を仕入れるとき卸売業者から最低数の購入を求められます。その数以下は売ってくれません。その代わり小売業者から買うよりもひとつあたりの価格は安く購入できます。これを共同購入に当てはめてしまえば在庫リスクを抱えずに商品を販売できるということになります。購入者が一定数集まればストアも買い手もwin-winの方法です。
【Qoo10の安さの秘密】タイムセールの仕組み
Qoo10ではタイムセールを毎日やっています。ストアがお金を払って特集ページに乗せてもらった商品が値引き販売されるという仕組みです。カテゴリーページ上部のユーザーの目の付きやすい位置でプロモーションできる機会となるので経費を払って利用しているストアも多いようです。
【Qoo10の安さの秘密】年に4回開催される【メガ割】
Qoo10では年4回メガ割というセールイベントが開催されます。大きなポイントは20%オフクーポンが9枚発行されるということ。開催時期は3月、6月、9月、12月となっていますので、日本のボーナス支給時期にあわせているのでしょうか。
クーポンによる割引について
Qoo10では商品クーポン、カートクーポン、ショップクーポンの3種類が発行されます。商品クーポンとショップクーポンをゲットするにはショップを「フォロー」することが条件の1つです。クーポンの配布も商品購入時や誕生日など様々なタイミングで発行されています。
また、面白いのがクーポンを友達にプレゼントする機能があることです。
Qoo10のポイント獲得について
Qoo10にもポイントサービスがあります。1ポイント1円、100ポイント単位で使用が可能です。決済金額の30%まで、最高1000ポイントまで支払いに充当できるルールです。日本のネット通販みたいに他のサービスでポイントを稼いでただで買い物というようなことは出来ません。
ポイントを貯めるのは商品の受取連絡をした時、ポイント付きの商品を購入した時、Qルーレットを回した時やイベント時など。特にQoo10は毎日何かのイベントを実施しているので頻繁にチェックをしてみるのがおすすめです。
Qoo10の日本語対応
日本語対応は日本向けサービスなので完璧です。すべてのサービスで日本対応済みとなっています。
この部分が本家のebayとの差別化ポイントです。ebayも日本語対応していますが、自動翻訳による対応で、それとは別にショップに問い合わせする場合などは英語でのやり取りが必要となります。買い物や問い合わせが完全に日本語対応な点は初心者にとって心強いポイントです。
Qoo10の支払い方法は?
クレジットカード決済、PayPalは当然としてQoo10の支払い方法は他の海外通販サイトに比べてかなり充実しています。日本マーケットを意識していて銀行振込、コンビニ・ATM決済に対応しているのはもちろんスマホキャリア決済や各種おまとめ決済サービスに対応しています。またQoo10専用の電子マネーQmoneyもあり、とてもバライティーに富んでいます。
Qoo10の支払いは他のネット通販サイトと同様に一度運営側に支払ってから、トラブルが無いことを確認してショップに支払いが行われる流れになります。
- クレジットカード決済
- デビットカード
- プリペイドカード
- 銀行振り込み
- コンビニ・ATM決済
- PayPal
- ソフトバンクまとめて支払い
- auかんたん決済
- ネットバンキング(PAYGENT)
- LINE Pay
- Paidy
- Qmoney
- atone(アトネ)
私があまり馴染みのなかったPAYGENT、Paidy、QmoneyとAtoneについて詳しく説明します。
ネットバンキング(PAYGENT)
PAYGENTとはネットでの決済代行業者のシステムです。ネット決済代行業者とはネット通販業者がシステムを導入するとクレジットカード決済、Paypayなどのオンライン決済や銀行振込の手段を一括して提供してくれます。
Qoo10のネットバンキングによる支払いはPAYGENT経由で行われます。
2022年12月現在、3000円未満の決済金額の場合は支払い手数料100円がかかります。
Paidy
Paidyとは携帯電話番号とメールアドレスで登録できる翌月おまとめ後払いサービスです。PayPalが2021年に買収しています。
特徴としては3回まで分割手数料が無料だったり、リアルカードを発行すればvisaの加盟店で買い物もできることが特徴となっています。
Qmoney
QmoneyとはQoo10専用のプリペイド式の電子マネーです。
メリットは即時決済が可能なことと購入時にポイントがつくキャンペーンがあることがあげられます。デメリットは任意額のチャージが出来ないのと低額チャージの場合には手数料がかかるケースがあることです。
任意額の銀行口座への振出も可能ですのでチャージが無駄になることはありません。
未成年の方や与信問題でクレジットカードカードが持てない場合は使いやすいシステムといえます。
atone(アトネ)
atoneとは住所、氏名、携帯電話番号とSMS認証で登録できるおまとめ翌月払いサービスです。
加盟ネットショップとリアル店舗の登録店で利用が可能です。リアル店舗ではバーコード決済を利用する方式を採用しています。
手数料は無料で、毎月の支払いのときに請求書発行手数料190円を請求されるのがATM払い、コンビニ払いとなっています。銀行振替にすると利用者側は全く手数料負担なしに利用できます。
普段からatoneを使用している方はQoo10でも積極的に利用してもいいのではないでしょうか。
Wishとは
Wishはアメリカに本部を置くContextLogic Inc.によって運営されているネット通販サイトです。運営会社はプラットフォーマーでネット販売システム、配送システムと支払いシステムの提供を行っています。コンセプトは「高所得層ではない人たちに時間をかかってもいいから安く品物を届ける」ところのにあります。
世界で60カ国以上の国に展開していて中心はヨーロッパ、中南北米、アジアでは韓国と日本のみの展開です。商品は中国や東南アジアを中心とした国で生産した低価格品を扱っています。ほとんどが100米ドル以下の商品となっており、扱っている商品はファッション、雑貨、文房具や工具など多岐にわたっています。
メイン生産地の中国で郵便事業をおこなっている中国郵便や米国内の郵便公社と協定を結び2kg以下の商品は低価格で配送ができるように仕組みを構築しています。ただ、日本国内への送料とトータルで比べるとアリエクスプレスのほうが安いことが多い印象です。
wishの仕組みは世界各国で物流網を構築していてジャストインタイムに商品を配送できる体制を構築している「amazon」のビジネスモデルとは対極をなすものです。amazonは「time is money」と思っている人たちをターゲットにした物流サービス、wishはそんなこと思っていなくて時間は売るほどある。安いことこそ正義と思っている人たちをメインターゲットとしています。
実際は個々人によってもすぐに必要な商品と時間がかかってもいい商品がないまぜになっているのが正確なところです。私もwishを使うときは、次のシーズンに必要なものとかキャンプ用品を今回使い終わっちゃったから次回のキャンプまでに用意しておくといった使い方がメインです。
Wishの日本語対応
サイトの対応は項目とか商品名とかは自動翻訳で日本語化されているようです。 ただ商品の詳細説明やレビューは外国語表示のままです。商品の詳細説明はほぼ英語なので困ることは少ないですが、レビューは非英語の場合があって簡単にでも意味を把握できる方は少ないのではないでしょうか?逆に日本語で投稿されている方もいて、日本在住者目線でのレビューが確認できます。
レビューや商品説明については自動翻訳は全てに適応しているアリエクスプレスのほうが優れているという印象です。
Wishのクーポンについて
wishはクーポンでの割引にかなり力を入れています。初回登録は50%オフクーポンがあり、リピーターにも使用可能な50%オフクーポンもあります。
特定の商品向けのクーポンだったり、特定のショップ向けのクーポンだったりが配布されています。クーポンはサイトやスマホアプリのトップページで配布されることが多いようです。
ちなみに、wishでもレビューの投稿などでポイントが付与されますが支払いに充当できるものではなく、特典は割引クーポンとの交換になります。
Wishの支払い方法は?
wishの支払いはクレジットカード類やPayPalに加えgoogle walletとApple payが使用できます。その他にも
- クレジットカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- Google Wallet
- Apple Pay
- PayPal
- Klarna
- EBANX
- iDEAL
Google Wallet
Google WalletはGoogle Payの後継サービスです。日本ではクレジットカード・デビッドカードとの連携が可能です。
Klarna
Klarnaはスウェーデン発祥のweb決済サービスです。4回分割払い、30日後払い、6ヶ月以上の分割払いに対応しています。
日本語のサイトもあり、ユーザーは世界で1億人を超えるとのことです。
日本でも支払いをクレジットカードで行うことにより使用することは可能ですが、あまり一般的な決済方法ではありません。
日本企業の関わりとしては2022年12月現在、ソフトバンクグループが出資していたり、ユニクロのスウェーデン国内の店舗で利用できたりするようです。
EBANX
エバンクスと読みますが、ブラジルで一般的な決済サービスです。ブラジルでは低所得者層を中心にクレジットカードを所有してないことが多くなっています。
そのためクレジットカードの代替決済方法として利用されているのがボレトとよばれるブラジル国内の銀行連盟が定めた書式の請求書を経て銀行やATMなどで支払う方法です。
そのボレトの発行をウェブ上でおこない、様々な決済方法を提供しているweb決済サービス会社がEBANXです。
Wishのブラジル国内のユーザーが多いため提供されていると思いますが、日本国内から積極的に利用する理由は2022年12月現在は見当たりません。
iDeal
iDealは主にオランダで使用されているオンラインバンキングを使用するネット決済方法です。QRコードでの支払いが可能であったり、スマホアプリでの支払いが可能だったりします。
日本国内でも同様のサービスがあったり、オランダ国内の銀行口座が必要なため日本で積極的に利用する理由は2022年12月現在において見当たりません。
まとめ
- 日本で今話題になりつつある海外通販サイトなどについてまとめてみました。SHEINは海外通販ではなく海外のファッションブランド。アリエクスプレスは中国の海外向け通販。Qoo10はグローバル通販・オークションサイトebayの日本向け通販限定サイト。wishはグローバル展開しているプチプラ通販というのが実態です。
- 私達家族では今回紹介した海外通販を全部使ったことあります。一般的流れとしては時間がかかってもいいものは価格が安ければ海外通販、すぐ欲しいものは国内ネット通販。Qoo10は基本使わないでebay、アリエクスプレスとwishを比べて価格の安いところをチョイス。SHEINは普段着の服買うの限定といったところです。ebay、アリエクスプレス、wishではクーポンを別にしたらアリエクスプレスが一番安い頻度が高いです。手数料の違いでしょうか?
- 海外通販は買い手の手間が大きくなれば価格が安くなるし、手間が少なければ高くなるというとてもわかり易い構図になっています。自分の子どもには中学高校生くらいになったら海外通販にどんどん挑戦してもらって失敗など乗り越えて成長していってもらいたいです。