しゃぶしゃぶを楽しんだ後のいなだ。頭や骨などを捨ててしまうのはもったいないのであら汁にして楽しみました。
魚の「あら」や「かま」を楽しむ料理はたくさんあって、タイならかぶと煮、鯛飯やアクアパッツァなど。ブリならブリ大根やオーブン焼きが楽しめます。
今回、作ってみたあら汁は複数種のあらを一緒に料理してもよく、作り方も簡単なのでおすすめです。
【材料】
いなだのあら、大根、ニンジン、ネギ、和風粉末だし、みそ、日本酒、みりん、すりおろしショウガ
あらの処理をする
いなだをさばいたとき、頭を落としたときにエラを取るのを省略してしまいました。ここで、頭を2つ割りきれいに処理が出来るからです。必要な時に必要なタイミングでとって下さい。
尾頭付きや活き造りを作るときは別ですが、エラを無理にとることはない気がします。必要な時にだけ取ればいいとおもいます。
頭はかぶと割りに、背骨は3つ位にきっておくのがおすすめです。
あらの「しもとり」をする
「しもとり」とは魚の臭みを取るための下処理のことを言います。これをするとしないとでは完成した料理の臭みが全然違いますので、火を通す魚料理にはおすすめのひと手間です。
2Lの水を沸騰させます。その中にスキマーや網杓子を用いていなだのあらを60秒ほどくぐらせます。
お湯をくぐらせたあらを水でよく洗います。血の固まりや脂は臭みの原因となりますのでよく洗い流して下さい。
魚の「あら」や「かま」ではなく、切り身を使う場合は網の上に置いた切り身に熱湯をさっとかけるだけで十分です。
また、今回ご紹介した「しもとり」は煮魚やアクアパッツァをする際もする事をおすすめします。仕上がりが違います。
野菜を切る
今回はニンジン、大根とネギを入れました野菜の大きさにあわせて銀杏切りや半月切りにしてください。
味付けをする
今回の味付けはいなだのあらの力強い風味を活かすために出汁は粉末出汁を使いました。分量は以下の通りです。これでいなだ一匹分のあらを使います。みそは最後に入れます。
水 | 1000ml |
和風粉末だし | 小さじ1 |
日本酒 | 大さじ1 |
みりん | 小さじ1 |
すりおろしショウガ | 小さじ1 |
野菜といなだのあらをなべにいれ強火で沸騰を待ちます。沸騰したら、中火に火力を弱め15分ほど加熱します。その間にアクが浮いてきたらアク取りですくってください。
火を止めて味噌を加えます。味噌は一度火を止めてから加えるのがポイントです。量は味を確認しながら入れてください。お好みや味噌の種類で入れる量がかなり前後します。
味が整ったら再加熱し、表面にポツポツと泡が出てきた頃に加熱を止めます。味噌は沸騰させてしまうと香りが抜けてしまうので、沸騰させることは厳禁です。
イナダのあら汁が完成しました。
まとめ
- いなだのしゃぶしゃぶを食べた残りのあらであら汁をつくりました。あらならではの力強い味が楽しめました。
- ブリのあらなどがスーパーマーケットで売っているのをよく見かけます。そうした材料を使うのもいいと思います。
- あら汁を生臭くなく、おいしく作るポイントは「しもとり」とショウガです。是非、お忘れなく!