100均でスキレットが200円で売っていたので、購入して使ってみることにしました。スキレットとは鉄の鋳物でできたフライパンです。キャンプやBBQで大活躍のツールですが家庭でちょっとしたおつまみや一品料理を作るときにもとても便利です。
普通私達が使っているフライパンとは違い、表面にテフロン加工もホーロー加工もしていないので独特のお手入れ方法が必要です。しかし、ただの鉄の塊であるので大雑把に扱っても大丈夫なのも事実です。
スキレットのご紹介をしてみましょう!
【おすすめツール】スキレットとは【簡単お手入れ】
スキレットとは鉄でできた鋳物製のフライパンです。ちなみに取っ手も鉄でできているのでそのままオーブンにかけたりBBQコンロの上に置いて調理出来るのが特徴です。
全て鉄の鋳物でできているため、厚みがあり保温性が高いことも特徴となっています。鋳物であるために食材に対する火の伝わり方も均一になり食材の美味しさを引き出しやすい特徴もあります。
鋳物とは溶かした素材を型に流し込み作った製品のことです。キャスト品といったりもします。
どうしてスキレットを使うのか?
スキレットを積極的に使う理由はお手入れが簡単と安さにあるのではないでしょうか?オール金属製やオーブンにそのままかけられる特徴だけならオールステンレス製やホーロー製の小型フライパンでも同じことができます。
お手入れは使い終わった後はたわしで水洗いし、そのままガスレンジなどで油を薄く引いた状態で焼き切ります。
洗剤で洗わなくて清潔ではなくない?と思うかもしれませんが汚れは強熱する事により、化学的に分解され一部はスキレットの表面油膜の一部になります。こうなってしまえばもはや汚れではありません。
また食材由来などの細菌やウィルスなどの病原体なども強熱にあてられることにより消毒出来ます。科学の世界では赤熱洗浄ということがあり、まさにスキレットのお手入れはこれと同じことです。
例えばオールステンレス製の小ぶりのフライパンなどはそのままオーブンに入れても使用できます。
ステンレスの良いところは汚れがついたらステンレス製の強力な金属たわしとクレンザーでゴシゴシきれいに洗えることです。
オーブンにもIH調理器具にも対応出来て便利な素材です。厚手の素材を使用したフライパンなどさスキレット同様に冷めにくく料理が美味しく作れます。
不便な点をあげるならば、逆にステンレス製のたわしでゴシゴシ洗わないとどんどん汚れて来るのでそのお手入れが面倒くさいと思う方はあまり向いていません。私はまさにこれです。
最後に価格帯は圧倒的にスキレットの方が安いです。今回たけとり家で購入したニトリのスキレットは税込みで一つ220円です。一方、ステンレスのフライパンは15センチ前後で3000円台からスタートです。
スキレットの派生品にホーロー加工した物もあります。ホーロー加工のスキレットは中身はスキレットと同じ鋳物の鉄製です。
食材を投入したときに、温度を保つ能力はそのままにホーロー加工をした製品となります。
鋳物のスキレット同様にオーブンやIH調理機も使用できます。スキレットと違うのがホーロー加工がしてありお手入れの方法が異なることです。
ホーロー加工は金属たわしでこすったり、空炊きが出来ないのでお手入れはスポンジで洗うことが中心です。汚れが特にひどいときにはクレンザーを使用します。また食洗機を使用することも可能です。
価格は少し高価なものが多く、15センチ前後の大きさの物で5000円位から多くなっています。鋳物の100均スキレットは220円です。
お手入れの仕方、価格やライフスタイルに合わせて皆さんも使いやすいスキレットやフライパンを選んで下さい。ちなみに「かぐや」は食洗機使えるのが断然に楽!と言っています。
スキレットを使ったおすすめ料理
スキレットを使った料理でお勧めなのはステーキやハンバーグなどのお肉料理、煮込みハンバーグやグラタンなどのオーブンを活用した料理やアヒージョです。
オーブンやトースターにそのまま入れられるので野菜のチーズ焼きなどお手軽に作るときも大活躍します。
そんな中で、やはりおっさんのおつまみに最適なスキレットでつくるアヒージョを今日はご紹介します。
【簡単おつまみ】スキレットを使ったアヒージョの作り方【おすすめ】
スキレットを使ったアヒージョの作り方ははとてもお手軽です。材料を一口サイズに切りスキレットに並べ、オイルを加え火が通るまで弱火で加熱します。
通常はニンニクで香りづけをしますが、今回は翌日に予定があったので具材と香りづけを兼ねてネギを使用したのがポイントです。
【スキレット使用】アヒージョの材料【レシピ】
ベビーホタテ | 1パック(約150g) |
ベーコン | 約100g |
白ネギ | 1/2本 |
一味唐辛子 | ひとつまみ |
黒胡椒 | ひとつまみ |
ニンニク | ひとかけら(今回は使用せず) |
食塩 | 小さじ1/2本 |
オリーブオイル | 適量(具材の頭がスキット内でちょっと出るぐらい) |
材料はお好きな野菜、ハム、ベーコンと魚介類を使用します。オリーブオイルの他は塩コショウと一味唐辛子です。お好みでバジルなどのハーブ類を使用するのもおすすめです。本来ならばニンニクが入るのですが撮影日の翌日に予定があったので具材と兼用ということでネギを使用しました。あとはホタテとベーコンを入れました。この他にきのこ類、エビやイカなどもおいしく料理できます。
【スキレット使用】ネギとベーコンを切る【レシピ】
ネギは3cmくらいの長さにぶつ切りにします。ベビーホタテはそのままベーコンは大きめに2〜3cmくらいの一口大の塊に切ります。
【スキレット使用】ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒める【レシピ】
本来ならここでスキレットでオリーブオイルをあたため、刻みニンニクと一味唐辛子/たかのつめを加え香りづけをします。アヒージョとはスペイン語で刻みニンニクという意味なので大切な作業です。
しかし、この日は翌日に予定を控えていたのでニンニクは用いずに白ネギを活用して香りづけをしました。具材との兼用なのでこの作業は省略です。
【スキレット使用】具材を並べる【レシピ】
スキレットいっぱいに具材を並べます。具材と香りづけを兼用する白ネギを縦に並べると見た目にも変化があって食欲をそそります。
今回はベビーホタテとベーコンを入れました。他の貝類、キノコ類、エビ・イカやソーセージなども美味しいです。
【スキレット使用】オリーブオイルを加え味付けをする【レシピ】
オリーブオイルを具材の頭が出るか出ないか、やっぱり出ないぐらいの量まで加えます。量は具材とスキレットの大きさの関係で前後します。15cmのスキレットなら200ml弱くらいです。
オリーブオイルを加えたら黒胡椒、一味唐辛子、塩とお好みのハーブ類を加えます。ハーブ類はバジル、ローリエ、ローズマリー、数種類のハーブがミックスされたミックスハーブなどがおすすめです。
【スキレット使用】15分程弱火で加熱【レシピ】
味付けをしたら弱火で15分ほど加熱します。油で揚げているという感じではなく、油煮しているという感じで食材からでた水分とオリーブオイルを乳化させながら煮ていきます。
【スキレット使用】火が通ったら完成!【レシピ】
加熱が終わったらスキレットのまま食卓にコルクボードをひいて並べます。この日はベーコンとアスパラのパスタと一緒にいただきました。
オリーブはフランスパンにディップして食べました。アヒージョのオイルは具材の旨味や香りがぎゅっと凝縮していてフランスパンとの相性は抜群です。
参考のブログはこちら:【手作り】フランスパンの作り方の巻【バケット】
【簡単】スキレットのお手入れの方法【使い方】
100均で売っているスキレットは使用する前にシーズニングという前処理をしなければいけません。シーズニングとはスキレットの表面に食用油による酸化皮膜を形成し焦げ付きなどの汚れがつきにくくする作業です。
【簡単】使う前にシーズニングをする【スキレット使い方】
100均から買ってきたスキレットはまず洗剤でよく洗います。これはスキレットを製造するときに付着する機械油や錆止めなどをきれいに除くためです。スキレットによってはシーズニング済となっているものもありますのでよく確認してください。
キャンプ用品ブランドの2000円程度するスキレットの中にはシーズニング済のものが何点かあります。
きれいに洗ったスキレットはガスレンジの強火で強加熱します。十分にスキレットが加熱したらキッチンペーパー等に染み込ませたサラダ油をスキレットに薄くすり込みます。この時油が熱せられて煙が出ますが大丈夫です。作業を続けてください。
この時、取っ手にも油をすり込むことが大切です。
均一に油を塗り加熱して、煙の量が少なくなったらシーズニングは終了です。この後、野菜くずを炒めると良いという事を言う人がいますが、あまり意味はありません。特に金臭さが取れるということは科学的根拠がありませんので特にこだわりがなければ必要はありません。
【簡単】使った後は水洗いをして汚れを焼き切る【スキレット使い方】
一度シーズニングが終了すれば普通に調理に使用してOKです。使用するごとに油の酸化被膜が成長し使いやすくなって行きます。この酸化被膜は油のなじみがいいので少しの油で均一な油膜ができます。
そのため油膜が切れにくく、結果的に焦げ付きにくい調理器具となります。
使用した後は洗剤を使用せずにたわしで水洗いして汚れを落とします。そして水が切れる前で良いのでガスコンロの強火にかけ乾燥と油の酸化被膜の成長を促します。
この状況が俗に言うスキレットが育っていくと言うことです。先程も少し説明しましたがガスコンロの火で強熱するため衛生的にも安心です。
【PR】ワインをバック・イン・ボックスで
- バック・イン・ボックスだと酸化しにくい構造になっているため飲みたい量だけ飲めます
- ワインボトルと比較するとお買い得価格で購入できます
- 外側は紙器、内側はプラスチック容器のため瓶がたまりません
まとめ
- 100均でスキレットが200円で売ってたので思わず購入してしまいました。購入して使ってみたら必要にして十分な使い心地でした。
- 案外良かったので家族分の数を揃え、オーブンで作る煮込みハンバーグやグラタンに挑戦してみます。
- 今回のレシピのポイントはニンニクを使わずに食材と香りづけをかねて白ネギを使ってみました。翌日にご予定がある場合などおすすめです👍